とよたデカスプロジェクト本番編2
とよたデカスプロジェクト準備編はこちら
2022年10月26日より
とよたデカスプロジェクトの入選プロジェクト
として
『森とつながる。アートでつながる』
~あなたも わたしも アーティスト~が
豊田市美術館ギャラリーを舞台にスタート
しました。
今回のプロジェクトで私達が目的としていた
のが
●豊田市の約7割を占めている森の存在や
自然への関心を高める事、また森と同様遠い
存在に感じている豊田市美術館を始めアートを
身近に感じてもらう事
●皆さんそれぞれの中にあるアーティスト性や
可能性に気が付いてもらう事
●様々な問題に対し一人一人は微力だけれども
無力ではないという意識改革が起こる事
●これらを通じて一人一人が自立し豊田市が
よりよい街になり、市民が誇りを持って暮ら
せる街になるということです。
さてさてこんな事が1週間の展示で実現できる
のでしょうか・・・
『森とつながる。アートでつながる』
~あなたも わたしも アーティスト~
映像でご覧になりたい方はこちらから
とよたデカスプロジェクト1日目
初日はどんな反応があるのか緊張とワクワク
で落ち着かない気分です。しかし、秋晴れの
空がそっと応援してくれました。
1人目のワークショップ体験
お一人目の方(写真左)は
デカスプロジェクトに入選された
アート×リトリートの香さん(写真右)
がたまたま展示の2週間程前に初めて行った
美容室の美容師さん。
なんと驚いた事に香さんが展示の案内を
お店に置いてもらおうとお願いしたところ
美容師さんはすでにご自身でフライヤーを
お持ちで、ワークショップも受けてみたいと
自身のスケジュール帳に既に記入していた
というのです!
初日は香さんの誘導瞑想付ワークショップで
した。
会場を巡っていただいた後、瞑想により森へと
誘って頂いてから絵を描くという贅沢なもの。
ワークでは自身が森の植物になったり、それを
食す動物になって、さらにその動物が出した
排泄物になり、それらを分解する微生物になり
また植物へと循環していく。その生態系の循環
を想像しながらアクリル絵具やクレヨン、
マジックなども使いエコバックに自由に描いて
もらいました。
上手に描かなくてもいいのです。いや、上手に
描こうとしないことで、その人らしさが出てき
ます。それが私が思うその人しか持ちえない
アーティスト性だと思います。その時心が
感じた事をパッと指や刷毛などを使い表現して
もらいました。
そうして、普段は自分とはかけ離れた存在で
あると思っている森とも本当は自分も繋がった
存在だということ、また自分も自然の一部だと
いうことを思い出してもらいたいと思い
ました。
このことは私自身豊田市を流れている矢作川の
源流を3度尋ね、源流水を一口飲んだ時その水
が血管を通じて全身に滲みわたっていくのを
感じ
目の前の小さな流れが集まって川となり
田んぼや畑を潤し、私達の口にも入り海へと
繋がってやがて雲となり雨となって森へと還る
んだという当たり前のことを思い出し、少し
でも皆さんにも私達は自然や生態系や水の循環
の一部だということを感じてもらいたいと思っ
たのでした。
はじめの一歩て大事ね~
次にいらしたのはお友達と来場された年配の
女性。
その方も絵はお好きでご自身でも絵手紙なんか
描かれているそうだけれど、ポスターのように
きっちりとした描き方が好きだとのことでした。
ワークショップをお勧めすると
「私はいいわ~」とそっけないお返事。
その後は今回の展示で私の絵に詩を添えて
くれた「野乃花(ののか)」の話になり
ました。
彼女はそれまで全く詩を書いていなかったし、
自分の感じていることを言葉にすることも苦手
意識を持っていました。
そんな彼女に美術館の展示を行うにあたり、
森に降った雨が循環しながら再び森に戻る様子
を伝えるのに、私の抽象画だけでは伝わり
にくいので詩を書いてみない?大きな絵本を
歩きながら読むようなイメージにしたいんだ
けど。
と誘ってみたのです。たぶん断られると予想
していたのですが、彼女は
「うん。やってみる。面白そう!」と快諾して
くれました。
そして、書き始めたらどこにこんなに隠れて
いたのか、出るは出るは100個以上の詩を
短期間で書き上げてしまったのです。
詩を書くことで彼女は自分に押し込めていた
感情を解放し、すっかり浄化され不安だった
体調も改善してしまいました。
そして会場を訪れた人たちにも感動が波紋の
ように広がっていくのを感じました。
そんな野乃花誕生の話をさせていただいている
とお友達と口をそろえて
「はじめの一歩って大事よね~」と妙に納得
したご様子。そして
「わたしもやってみます!」とワークショップ
に挑戦されたのです。
「えい!」とやってみる事はすごく大事
です。このちいさなジャンプが数年後もの
すごく大きな差になるのです。
初めて挑戦する抽象画の世界をすっごく楽しん
でくださって、最後にご自身のサインを入れて
くださいね~と言うと
「はじめの一歩のはじめにします」と
アーティスト名まで誕生してしまいました。
この方は6日間の会期中ご主人やいとこの方を
連れ、合計3回訪れてくださいました。
いとこの方といらした際は
「私、この間すっごくいい作品が
できたのよ~!」と熱く語っていらして、
いとこの方は彼女が自分の作品の事をこんな風
に自慢するのを初めて聞いたとびっくりされて
いました。
心がざわざわする!
この日は高校の同級生が2人で来てくれました。
同級生と言っても卒業以来の再会だったの
ですが、バレーボールに熱中していた高校生の
頃の私を知っている彼女たちは今の私の様子を
目をまん丸にして驚いているようでした。
同じ時間を過ごした同級生が40歳を過ぎて
自由に挑戦している姿に何か感じる事があった
ようで一人は「心がざわざわしてきた!」と
もう一人は涙ぐみながら、今までどういう思い
で生きてきたかを吐露してくれました。
そしてアンケートの最後に次回こういう展示が
あればスタッフとして参加したいと書いてくれ
ていました。
とよたデカスプロジェクト2日目
2日目は普段はアートに触れる機会がないと
いう方々が結構足を運んで下さっていたよう
です。
アートを感じる時間を持ちたいと思いました
(アンケートより)
普段アートに触れる機会がないので、絵と
この空間に引き込まれました。アートを感じる
時間をもっと持ちたいと思いました。
詩もやさしく心が澄みました。(30代女性)
「かくれんぼしていた自分」に出会えるといいな~
(アンケートより)
絵と書と詩の融合が楽しかった。
現在中3で受験勉強中の日々の我が子。
「あー絵が描きたい!」息抜きしたいって!
今自分の中に蓄積しているものが、将来こんな
形で表現できたり、こんな道があるんだよって
伝えてあげたい。週末もずーっと塾なので
まずは写真と私の未熟なお話しで伝われば良い
なと!私も娘も「かくれんぼしていた自分」に
出会えるといいな~。(50代女性)
自分がどう感じたかという見方で観られたのが新鮮でした
(アンケートより)
作品を観る時、何を意味しているのか探りがち
ですが、目で見たものを自分がどう感じたかと
いう見方で絵を観られたのは新鮮でした。
書も大胆ながらも繊細な部分も感じられて
とても素敵でした。また作品を観たいです。
(50代女性)
とよたデカスプロジェクト3日目
3日目からはフレームアートが大活躍!
会場に入って正面に展示していたのですが
この枠を持って写真を撮ると、なぜか普段は
かくれている別人格が表れるので皆さん
楽しまれていました。
いろんなえから そうぞうがひろがる
(アンケートより)
いろんなえから そうぞうがひろがる。
だれかとおなしかんがえをもつひとはいない。
じぶんのえからひろがり
これにもみえるこれにもみえる。
それがたのしい。(9さい女児)
自然の光景の瞬間を切り取ったように感じました
(アンケートより)
エネルギーをたくさん感じました。
一番見入ってしまったのは、奥の一番大きな絵
です。いのちを感じました。
私も自然、山が好きでよく分け入るのですが
その光景の一瞬一瞬の残像をまばたきして
切り取ったような?絵として見るのは初めて
なのに、この瞬間私知ってる!!と思える
ような作品だなーと思いつつ見ておりました。
(40代女性)
森を歩いているよう
(アンケートより)
空間が森を歩いているようでおもしろかった。
容子さんの違う一面が見られて面白かった。
(40代男性)
とよたデカスプロジェクト4日目
4日目になると一度ご来場された方からの紹介
で来て下さる方も増えました。
教えてくれた職場の人に感謝
(アンケートより)
海に行った後、こちらに来ました。水がテーマ
で偶然とはいえちょっと嬉しいです。今までに
ない会場の居心地の良さに落ち着きます。
この展示を教えてくれた職場の警備さんに感謝。
自由を感じました。ありがとうございました。
(40代女性)
この方はワークショップをきっかけにこっそり
描いていた絵を周りの方も見せるようになり
職場のチラシの挿絵に採用されたことを
のちに報告してくださいました。
とよたデカスプロジェクト5日目
5日目は土曜日ということもありたくさんの
方がご来場くださいました。ワークショップ
も会期中最大の23名の方がご参加くださいま
した。特にお子さんの参加が多かったです。
始めは恥ずかしがっていた子供たちが、一旦
本当の自分に繋がると楽しくなって終わらなく
なる子も続出して、ワークショップに列が
出来るほどでした。
私自身も純粋に色を重ねる子供たちの姿に目頭
が熱くなる思いでした。
髪の木プロジェクトとコラボ
今回のデカスプロジェクトに私達と同じく入選
された『髪の木プロジェクト in とよた』さん
ともコラボさせていただきました。
『髪の木プロジェクト』は髪を結って
「髪の木」になり自然の一部になることを
コンセプトにしたプロジェクトです。
私達のプロジェクトも『森とつながる。アート
でつながる』で我々が自然の一部であることに
気が付くきっかけになりたいとの思いが共通
していたので、木の精と化した髪の木
プロジェクトの参加者さんに会場に足を運んで
いただきました。
来場される方全員が木の精になってアートを
鑑賞してくださる画を妄想してみる!
これ、シュールで面白いかも!
私も髪が長かったら参加してみたかったです。
人間も自然の一部だと感じました
(アンケートより)
力強い書に生命力、溢れるばかりのエネルギー
を感じました。青の世界との融合に心も癒され
ました。私達人間も自然の一部なのだと感じ
させて頂きありがとうございました。
(50代女性)
自分も描いてみたいと思いました
(アンケートより)
抽象画はあまりなじみがありませんでしたが
今回の展示作品にとてもエネルギーを感じま
した。自分も描いてみたいと思いました。
(30代女性)
涙が出てしまいました
(アンケートより)
一度目拝見した時は、心がざわざわとひっかき
回されるようで動揺して涙が出ました。今日
再びおじゃましてもう一度見てみると、もう
同じ感じはなく、先日とは全く違った絵に見え
てとても不思議でした。その時の心の状態を
映し出す鏡のような作品だと感じました。
(40代女性)
言葉(詩)が滲みました
(アンケートより)
言葉がとても心にしみました。その後作品を
見ると少し意味が感じられました。
(20代女性)
とよたデカスプロジェクト最終日
最終日は最大の121名のご来場で6日間の
来場者合計は503名、ワークショップの参加者
は71名でした。
会場全体が作品となっていて感動しました
(アンケートより)
素敵な展示会で感動です。一つずつの作品も
素敵ですが、会場全体が作品となっていて
よかったです。参考にします!
今後のご活躍を期待しております。
(60代男性)
どう受け取っても受け入れてもらえそう
(アンケートより)
抽象画は様々な受け取り方ができますが
どう受け取っても受け入れてもらえそうな気
のする、あたたかい作品ばかりでした。
詩も書かれている方の言葉選びが、心の中の
少女と語らう、という表現がぴったりで
とてもよかったです。(20代女性)
とてもべんきょうになりました
(アンケートより)
ワークショップとても楽しかったです。
わたしの学校の図工のじゅぎょうではこういう
のはやらないので、とてもべんきょうになり
ました。(9歳女児)
本にしたら良いと思います
(アンケートより)
今回の詩にとても感動したので、ぜひ本にした
ら良いと思います。日常にある気持ちを横目で
見て流していきがちですが、言葉にしてかみ
しめる事を久しぶりにできたように思います。
(40代女性)
詩と絵の融合が心に響きました
(アンケートより)
とっても素敵な作品で心が癒されました。
特に詩と絵の融合が心に響きました。
ありがとうございました。(20代女性)
とよたデカスプロジェクトを終えて
展示期間のご来場者数は503名。お一人お一人
とはなかなかゆっくりお話しできませんでした
が、みなさんのとてもはしゃいでいる様子
子供たちの終わらないワークショップ、肩を
震わせ感動されている様子などを目にしたり
たくさん寄せていただいたメッセージから
少なからぬ手ごたえを感じる事ができました。
森やアートの関心を高めてもらう
デカスプロジェクトに参加するにあたり目的
としていた、豊田市の面積の7割を占めている
森林と、地元の方はなかなか訪れていない
豊田市美術館をはじめ、アートに関心を持って
もらう事。
どちらも豊田市はものすごい財産を持っている
のに、その事に気が付いていなければないのと
同然ではないかと感じていました。
今回は普段はアートに触れる時間の少ない主婦
層の方や、子供さんも美術館を訪れてくださ
いました。また、近所に住んでいるけど初めて
美術館に来ましたという方にも出会いました。
奥さんに散歩に行こうと誘われ知らないうちに
美術館に連れて来られたというアートには興味
がないとおっしゃていた男性も、この絵海の中
に潜っている時みたい、潜ったことあるん
ですか?難しく考えなくても自分が感じたまま
でいいって新鮮です!と興味を持ってください
ました。
また、展示作品は具体的に森の絵を描いている
わけではありませんが、森の中を歩いている
ように感じてくださったり、ご自身の中にある
自然と触れ合った記憶が呼び起こされたり、
自分も自然の一部だということを思い出した
方もいらっしゃいました。
実際森という存在がなければ私達は生きられ
ないのですが、今回の展示では遠くに感じて
いる森という存在を身近に感じてもらうところ
にとどまり、どうして大切な存在なのか?と
いうところまでは言及しませんでしたが
こちらから答えを押し付けるのではなく
皆さんがふと立ち止まり、考えるきっかけ作り
ができればと思いました。
みなさんの中にあるアーティスト性や可能性に 気が付いてもらう
これはワークショップに71名もの方が参加して
くださったり、アンケートで次にこのような
展示があったら参加してみたいか?との問いに
47名の方が参加してみたいとの記入があった
ので、多くの方が自分の中に表現したい何かが
眠っていると気が付かれたのではないで
しょうか?
ワークショップに参加して絵を描き始めました
ワークショップをきっかけに絵を描き始め
職場でのイベントのチラシに採用されたと報告
してくださった方がいました。驚いたことに
彼女をきっかけに周りの人も絵を描き始め、
今度みんなで発表も計画されてるとの事。
こんな嬉しいことはありません。
展示期間の前から始まっていました
また、「あなたも わたしも アーティスト」
を実証するため、今回は2人の方が
アーティストに初挑戦されました。
一人が一緒にデカスプロジェクトに応募して
くださった容子さん。彼女は幼い頃から書道を
続けているものの、アート作品を作ったことは
ありませんでした。
初めての発表の場が豊田市美術館ギャラリーで
プレッシャーもあったかと思いますが、
地元新聞記者としてのお仕事がお忙しい中作品
を創りあげてくださいました。
また、今回発表して終わりではなくその後
グループ展にも出展され表現する事を継続され
ています。
詩人「野乃花」の誕生
もう一人は私の同級生の千景さん。
自分の気持ちを文章にするのが苦手だと思い込
んでいた彼女にお願いをしたのは、絵に添える
詩を書くこと。押し込めていた感情が「詩」と
いうものに出会い溢れ出てきました。その
エッセンスは会場を訪れた方にも滲みわたって
いくのを感じました。
現在も”野乃花”というペンネームで
インスタグラムで作品の発表を続けたり、公募
展に挑戦したりしています。
いつかは作品集を作りたいとの夢も出てきた
そうです。
ワークショップの講師に挑戦
以前私のワークショップに一度参加した
普段は会社員の美香さんには、ワークショップ
の講師をお願いしました。
彼女は仕事で後輩を指導する際、自分の型に
はめてしまうところがあり講師役は不安だと
口にしていましたが、それだからこそやって
みたい!と気持ちを切り替え挑戦されました。
参加される方と同じ目線になり、優しく誘導し
彼女の前で皆さんがのびのび描かれているのが
印象的でした。
彼女は搬入の日も仕事を休んで駆けつけてくれ
白い布を使った作品はほとんど彼女が展示して
くれました。
夢でもなんでもいいからやりたいことは
ワークショップの最後に前もって選んでいた
だいた、紫乃直筆カードの裏に「夢でも何でも
いいからやりたいことは」の質問の答えを
書いていただいていました。
私自身が数年前に同じ質問に「絵の個展を
開いて人を癒したい」と書いたことが実現した
ので、みなさんにも本当の自分は何をしたいと
思っているのかを書いて頂こうと思ったのです。
頭だけで考えると
「もう年だし」
「自分なんてたいしたことないし」
「家族が反対するし」と打ち消してしまう事で
も「夢でもなんでもいい」のですから自由に
書いていただきました。
家だってつくれる
私は30歳の時単身岐阜県に移住し小さな木の家
を手作りし今もそこで暮らしながら絵を描いて
います。
その時、家を作ったことで本当にやりたいと
思っていることは叶うんだ!という事を実感
しました。
そんなことも少しずつお話しして、誰もが
色々な可能性をもっていることをお伝えしたい
と思っています。
「願いの叶え方」と題して家作りの様子ブログ
に書いています。
様々な問題に対し一人一人は微力だけれども 無力ではないという意識改革が起こる事
これは会場内のしずくに託しました。
森に降った雨の一粒のしずく。しずくはとって
も小さくて簡単に壊れてしまうような存在です
が一粒一粒が集まって湧き水になり小川になり
滝になり海へと繋がります。
ちいさなしずくも集まれば岩をも砕くことも
大きな船を前に進ませることもできます。
今現実で起きてることは、一人では太刀打ち
できなくて無力感に押しつぶされてしまい
そうになるけれど、みんなの力が集まった時
何かができるのではないかと考えています。
そして、詩を書いてくれた友人は、仕事でかか
わる方が抱えている問題に対し自身の無力さを
抱え込んでいましたが、今回参加して
「微力な存在だからこそやれることがある」
との気づきを得たと話してくれました。
一人一人が自立し豊田市がよりよい街になり 市民が誇りを持って暮らせる街になる
豊田市の魅力も自分の中にある可能性もすでに
あるのですから、気が付くだけ、意識するだけ
のことだとだと思います。
それには一人一人が自立した考えを持つことが
大切なのではと考え、アートを通して微力
ながらお伝えできたらと思っています。
デカスプロジェクトに参加して成長できたこと
デカスプロジェクトの申し込みにあたって
応募用紙への記載や、プレゼンテーション
の審査があります。これは結構大変な作業
でしたが、向き合うことで
「私は何を伝えたい」のかというのが少しずつ
明確になっていきました。
それは、森とアートで繋がることで、今は
隠れている自分自身と繋がりたい、皆さんにも
繋がって欲しいという事でした。
二次審査はZOOMによるプレゼンテーションと
いう苦手の掛け算のような審査でしたが苦手に
挑戦することで次のステップに繋がると思い
ました。
また、作家として作品を作るだけではなく
プロジェクトのマネージャーとしての役割
を担いみんなをまとめたり、人を巻き込み
ながらそれぞれの中に潜む可能性を自身で発見
してもらうという貴重な経験がもてました。
今回会場が豊田市美術館ギャラリーという事で
規制が厳しかったのですが、前例がないから
ダメだと言われたことも、先方が納得できるよう
交渉したりしてすぐに諦めるのではなく、自分が
表現しようとすることをどうしたらやれるか
という姿勢で臨み実現することができました。
今後の展開
今後もアートを通じて
「あなたも わたしも アーティスト」という
事をお伝えしていきたいと思います。
今回の展示、ワークショップをご覧になった方
が私の町でもワークショップを開催して皆さん
の中に潜む可能性を見つけてもらいたい。との
お話を頂き大人が童心に還るためのワーク
ショップを行いケーブルテレビでも取り上げて
いただきました。
人は無心の時、自分の制限を外した時、
子供心に還った時に本当のアーティスト
性が現れるではないかと私は考えています。
こちらが何かを教えるのではなく、皆さん自身
が庭で見つけた何でもない木の枝や葉っぱ、
石、ガラクタなどに、子供が色遊びを楽しむ
ように手で描いたり、擦ったり、
たたいたり・・・
それがかけがえのないアートになる体験をして
いただき大変好評を得ました。
展示会場でワークショップを行うだけでなく
こういうワークショップの体験から生まれた
ものを展示する場を創っていくという逆の
プロセスも面白いのではないかと思ってい
ます。
大人がこどもに還るワークショップ
「あなたもわたしもアーティスト」はこちら
協力
田辺千景/野乃花 (詩)
志月(衣装)
MACHIKO JAPAN(衣装)
株式会社矢作新報
地域人文化学研究所
豊田森林組合
豊田市小原和紙のふるさと
三州足助屋敷 傘屋 岡田佳子
アロマノモリ
美香さん、香さん、千佳さん、まなみさん、
搬入搬出チームのみなさん、江梨さん
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